114歳の美女
 悪夢。


 (いや、これが現実)


 (馬鹿にしやがって)


 (あのくそ婆あ)
 (早く、くたばりやがれ!)


 智也はやりきれない思いを、吉のを罵る事で慰めていた。



 仕事が終わった。

 長い。長い。気の遠くなるように長い就業時間。

 解放。


 待ちに待った自由を得て、智也の足は先斗町に向って、自然に歩を進めた。


 ここ2、3日。智也は同じ行動パターンを繰り返していた。


 1件目。軽く食事。
 2軒目。立ち飲みのショットバー。
 3件目。いつも大とりは、小料理屋『花簪』





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