114歳の美女
ときは、定休日以外の毎日、『café昔昔』に行く。
今日も洗濯が終わって暫くすると、ときは『café昔昔』に出掛けて行った。
寛道は、今まで以上にときの事が気になり出した。
(留守の隙に探検しよう)
寛道が障子の戸を開けた。
向って左側には、和装用の衣文掛けにくつろぎ用の着物が掛けられている。
(とき姉さんらしいな)
寛道はときの愛用の着物を見ながら心で呟いた。
正面には、年代物の桐箪笥。小引き出し。紅色の布で覆った古い鏡台。
アンティークな家具の一つ一つに、ときの年輪が刻まれている。
右側に窓があり、下に文机がある。
寛道は文机の上の写真に目を留めた。そして、ときの部屋に足を入れた。