114歳の美女
(新しい空気を吸えば、新しい気持ちになれるかも・・・。沈んだ気持ちを京都に置いて、どこか知らない所へ行きたい)
ときはいつか雑誌で見た神戸を、冒険の地に選んだ。
「じゃ、決まり」
俊介が立ち上がった。
二人は『café昔昔』を出て、俊介が車を止めたコインパーキングへ。
俊介は京都南ICから、名神高速道路に入った。時速100キロ前後で、一路神戸へ。
「うち、京都から出るの、生まれて初めてどす」
ときが車窓を見ながら言った。
「本当ですか。信じられませんね」
俊介が運転しながら答えた。
「うちは京都でしか生きられへん、と思てましたから。うちにとっては、これは大冒険どす」
「大冒険か。どうして大冒険しようと思ったのですか」
淳也が前の車を追い越した。
「定期入れにうちの写真が。それに・・・」
「それに何ですか」
「ぼんの気持ちが、嬉しかったからどす」
いつしか二人の呼び名は、前に戻っていた。
ときはいつか雑誌で見た神戸を、冒険の地に選んだ。
「じゃ、決まり」
俊介が立ち上がった。
二人は『café昔昔』を出て、俊介が車を止めたコインパーキングへ。
俊介は京都南ICから、名神高速道路に入った。時速100キロ前後で、一路神戸へ。
「うち、京都から出るの、生まれて初めてどす」
ときが車窓を見ながら言った。
「本当ですか。信じられませんね」
俊介が運転しながら答えた。
「うちは京都でしか生きられへん、と思てましたから。うちにとっては、これは大冒険どす」
「大冒険か。どうして大冒険しようと思ったのですか」
淳也が前の車を追い越した。
「定期入れにうちの写真が。それに・・・」
「それに何ですか」
「ぼんの気持ちが、嬉しかったからどす」
いつしか二人の呼び名は、前に戻っていた。