114歳の美女
 二人はチェックアウトを済ませ、車に乗り込んだ。

 「うちは電車で」

 ときが言った。

 「送りますよ」

 俊介が車を運転しながら言った。


 「電車で帰らしておくれやす・・・」


 ときは自分の意思を貫いた。

 「わかりました」

 電車の駅までときを送り、俊介がそのまま自宅に向って車を発進させた。

 
 ときは電車の座席でサングラスを外し、京都に着くまで、昨日の余韻に浸っていた。体の芯の火照りは、まだ微かに残っていた。





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