114歳の美女
 しのぶにときの声が届いた。


 「どうしたの」


 しのぶが走って来た。


 「う、うちを病院へ」
 「わかった。ちょっと待ってね」


 しのぶが近くの駐車場から、急いで車を家の前へ。そして、ときを慌てて車に乗せて、掛かり付けの産婦人科病院へ運んで行った。


 ときが診察室へ。
 ときが処置を受けている間、しのぶは待合室で待っていた。


 処置を終えて、産婦人科医がときに言った。


 「完全流産ですね。早期流産の場合は、殆どが染色体異常によるものです。今回の場合も、その可能性が高いですね。他の可能性も考えて調べてみますが、恐らく染色体異常だと思います。言い難いのですが、自然淘汰ですね。また、3、4日したら、その後の経過を見ますので、来院してください。異常があれば、いつでもお越し下さいね。では、お大事に」



 産婦人科医が電子カルテにキーを打ちながら、ときに事務的に説明をした。






 
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