114歳の美女
 皺だらけのときの顔が、みるみるみずみずしい20代の顔に戻って行った。

 
 先ほどまでの、ときの顔に完全に戻った。

 
 (今のは、なんだったのか)


 (夢か)


 (現実か)




 (それとも、ただの幻影か)




 智也はときの顔をまじまじと見詰めた。



 (目をかっ開いてよく見てごらん。。今のは、ただの幻。ほんの目の錯覚。あんたは短い短い夢を見ただけ。ただ、それだけだからね)
 


 ときは何も無かったかのように、平然としている。


 智也は、辺りをぐるりと見合わした。
 周りの客たちは、楽しそうに雑談の花を咲かせている。





 
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