114歳の美女
 (あれは幻影だったのか)
 

 (明治2×年生まれを意識し過ぎて、あんな幻を見てしまったのか)


 (どうかしている)
 (可笑しいのはときでは無く、俺ではないのか)


 「コップの水、間違ってすんまへん」


 ときの言葉で、智也は推論を中断した。


 「いいえ、そんな事。気を使わないで下さい。
 「顔色が悪いどすけど・・・」

 「何でも有りません」
 「そないなら、よろしおすけど。ぶどう酒、おおきに」


 「もう一杯どうですか」


 ときがどう変身するか、智也は今度こそめん玉を全開して確かめたかった。


 「もう結構どす」




 失望。

 


 智也は計算が外れた。






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