114歳の美女
 素早く携帯電話を写真の撮影モードへ。
 液晶画面にときの顔が写った。
 

 (美人だ)

 (桁違いの美人だ)

 (こんな美しい人に、今まで会った事が無い)




 (皺だらけの顔は、俺の幻想に違いない)




 「まだどすか」

 智也はシャッターを切るのも忘れ、ときの顔に見とれていた。

 「すみません。ピントがうまく合わなくて」

 智也が適当に誤魔化した。


 カシャ。


 シャッターの切れる音がした。


 「もう一枚。お願い」
 「もう一枚どすか」

 「今度はすぐに撮りますから」


 智也は角度を変えて素早く写真を撮った。





 
< 49 / 321 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop