114歳の美女
 智也はこの話題を続けても、平行線を辿るので話題を変えた。


 「背が低い事意外には」
 「ときはんは、それは、それは、怖いお人どすわ」

 「怖いお人?」

 「へえ、実はあてらが2年から3年に進級する直前、えらい事件が起こりましてな」

 「どんな事件ですか」
 
 「思い出しただけでも、血の気が・・・。気を沈めまっさかい待ってておくれやす」


 さわは湯のみのお茶をゆっくりと啜った。


 「大丈夫どす」


 喉が渇く。
 智也もお茶をひと息で飲んだ。


 「あっ、そうそう。この話に入る前に、少しこの状況に至る迄の事を、説明せんといけまへんわな」

 「・・・」


 智也は固唾を呑んでその話に耳を傾けた。





< 59 / 321 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop