114歳の美女
 「ときはんのお母はんは、担任の先生と相談の上、ときはんを3年に進級せんように決めはったんどす。それは、ときはんの成長の遅さを考えての事。これを知ったときはんは、親の意に反して、火の付いたように怒りはったんどす。それで、事件に」


 智也はときの感情の激しさを改めて知った。


 「その日の事は。忘れまへん。いえ、忘れられまへん。授業が始まっても、ときはんは席にも、どこにも、おりまへんのや」

 「ときさんはどこに行ったのですか」

 「わかりまへん。校長先生が大声を上げるまでは」

 「校長先生?」


 「校長室の窓から校庭を見ていた校長先生。女の子の異常な行動を発見したんどす。白っぽい着物を着た女の子は、授業中に校庭で、何と正座を」


 さわがときの異常な行動を話し出した。





 
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