114歳の美女
 「校庭で正座?ときさんは何をしていたのですか」

 「校長先生が目を凝らして見てみると・・・。女の子は布袋の中から刃物のような物を取り出して、それを地面の上へ」

 「は、刃物のような物ですか」


 「出刃包丁どすわ。校長先生は大慌てで、やめろ!誰か止めるんや!、と叫びはったんどす」

 
 「ときさんは、もしかして」

 「そうみたいどす。それも包丁で腹掻っ捌いて。何と恐ろしい事を」

 「まるで、切腹じゃないですか」


 さわがまたお茶を啜った。話に熱が入り、喉が渇くのだろう。
 

 「先生方が慌てて校庭へ。ときはんは着物の胸元を大きく広げて包丁を腹に当て、あわや寸前の所で。ふー・・・」


 話し疲れたのか、さわが大息をひとつ付いた。

 「それから、どうなったのですか」

 智也が話の先を催促した。





 
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