114歳の美女
 十一段屋の前辺りに来ると、促成お婆ちゃん舞妓が写真を撮っていた。


 お婆ちゃん舞妓は、家族の前でオーバーなポーズを撮っている。お婆ちゃん舞妓がときを見つけた。

 「こっちにおいで」

 お婆ちゃん舞妓が手招きをした。

 「うちどすか」

 ときが仕方なくお婆ちゃん舞妓の横に並んだ。


 「あと60歳。いや40歳。せめて30歳若かったらなあ」


 お婆ちゃん舞妓が愚痴を言った。



 「わてもお宅位の歳やったら、お宅なんかに絶対に負けてへんねんけど・・・」



 お婆ちゃん舞妓が口を尖らせた。

 ときは、白粉がむらむらのお婆ちゃん舞妓の言葉にカチンときた。






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