かくれんぼ、しよ?
「それで、話は戻るが――この、お前らの知り合いだがな」
カンノさんは、天井に吊られている吉越さんの頭を指差した。
「今日、こいつを殺した。ったく、うろちょろしやがって、鬱陶しかったよ。だが――鐘は鳴らなかった」
小学校で会った時、おかしいと言っていたのはそのことか。
……待てよ。それで、おれをここに連れてきたってことは――
「だからな、おれのためにもう一人、死んでもらわないといけない……どっちが先がいい?」
――やっぱり、そういうことか!
「ま、マコト、逃げるぞ!」
ユウイチが、おれの腕を引っ張る。
でもおれは、足が……良くなるわけもなく、悪化するばかりだ。逃げられそうにない。
「……そういえば」
思い出したように言って、カンノさんが白衣のポケットから何かを取り出した。
そして、足元に投げたそれは――拳銃だった。
「マコトのリュックから、こんなものが出てきたが、お前らのいた時代では普通なのか?」
……どうして、こんな時に――!勘付いてて、わざとやったのか。
ユウイチは、それを見て呆然としている。
「あれって……マコト、本当なのか……?」
嘘だと言ってくれ――そんな思いが、ユウイチの揺れる瞳から伝わってくる。
「――ああ、そうだよ……」
――言った。バレてしまった。
「なんで、お前が!」
ユウイチに、両肩を掴まれた。
……おれの苦手な、真剣な眼差し。まだユウイチは、おれのことを信じている。
ユウイチ、おれはお前のそういうところが、昔からずっと――
嫌いなんだよ。