かくれんぼ、しよ?





「……ユウイチ、おれは、おまえを……家族ごと陥れようとしたんだ……」


どうせもう逃げられない。


だったらすべて、明かしても構わない。



「なんで、そんな――!」


「おれは!昔からずっと!おまえのことが苦手だったんだよ!いつも、おれにはできないことばかり……!」



――そうだ、ミクだってきっと、ユウイチのことが好きなんだ。


おれなんか、とても敵わない。いつか、ユウイチはミクを連れて、おれを置いていってしまう。



だから……ユウイチの父親が働く交番から、拳銃を盗んだ。思ったより、簡単だった。


警察官であるユウイチの父親にとって、拳銃を盗まれるなんて、大失態だ。処分だって重いだろう。



「だったら直接おれに言えばいいだろ!なんで、そんなやり方で……!」


直接言えたら、苦労はしない。嫌いだなんて、言えるものか。どこまでも優しい、お前に。


……卑怯なやり方なのはわかっている。


口に出す言葉が、浮かばない。



「見つかったら、お前だってタダじゃ済まないだろ!?このバカ、おれを陥れたくて自分まで逮捕されたら意味ないだろ!」


「……なんだって」


なんだよそれ、おれの心配か?


……ユウイチ、どこまで、おまえは……



「おい」


静観していたカンノさんが、口を開いた。



「仲間割れのようだが、話を聞いた感じ……マコトを殺した方が良いと思うが、どうだ?ユウイチ」


――わざとらしいこと、しやがって。最初からそのつもりだったくせに。



「……そうだな……」


ユウイチは、小さく呟いた。


……くそ、もうダメだ――おれはここで、殺される!



しかし、そう覚悟したところで――


「おれもマコトも、お前なんかに殺されるかよ!ほら、行くぞマコト!」


ユウイチが、再びおれの腕を引いた。




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