かくれんぼ、しよ?
ミクはため息と共に、再び扉の前にへたり込んだ。
この教室は、他に扉もなければ、窓もない。ほぼ、暗闇。
――絶体絶命。そんな言葉がミクの脳内に浮かぶ。
「ごめんね、マコトくん。わたしがこんなとこ入らなければ……」
「仕方ないよ……そうだ、仕方ない」
思いつめたような表情のマコトは、まるで、自分に言い聞かせるようにぼそりと言った。
「マコトくん?大丈夫?」
ミクが、そんなマコトを心配し、しゃがんだまま、近寄った――その時。
「わっ」
マコトに手を引かれ、ミクはバランスを崩した。そのまま、正面からマコトに抱きつくような体勢で、倒れ込んでしまった。
「ご、ごめん!」
慌てて、ミクは起き上がろうとしたが――背に回されたマコトの両腕により、それは阻止された。
「ま、マコトくん?」
マコトは、両腕にぎゅっと力を込める。
――ミクは、マコトに抱きしめられていた。
「ミク……ごめん」
小さく溢れるマコトの声に、ミクは耳を傾けた。
「ずっと、好きだったんだ……」
「……え、えっ!?」
予想だにしていない――告白の言葉。
混乱しながらも、ミクの顔は、みるみる紅潮する。
「だからさ、ミク……」
次にどんな言葉が飛び出すのかと、緊張しながら、待った。
「一回だけ、許して?」
……え?
何だか理解できないうちに、ミクの視界には、天井を背景に、鼻から数センチの距離に、マコトの顔。