かくれんぼ、しよ?



◇◇◇ユウイチ




ミク、マコト――どこにいるんだ。


おれは、地震で崩れた校舎の中を、彷徨っていた。


あれから、カンノの家を見に行ったが、見事に崩壊していた。


学校に戻ろうと思えば、大地震。


学校に着いてみると、やはり崩壊していた。


カンノの家は誰かがいる様子はなかったけど――学校は中を調べてみないとわからない。



そう思い入ってみれば、ところどころに、瓦礫に挟まれているのとは別に、ひどい有り様のゾンビの死体。


……こんなことをするのは、カンノくらいだろう。少なくともカンノは、地震の後にここに来ているようだ。



ゾンビが歩き回っているのも見かけるし――一人では心細い。


誰でもいいから、会いたかった。


なんなら、コロでも――



そう思った矢先、遠くから猛スピードで近付いてくる綿のカタマリのようなものが見えた。


「な、うわっ!」


あっという間に足元に飛びつかれ、その勢いにやられて尻もちをついてしまった。



その綿のカタマリの正体、それは――やけに尻尾を振っている、コロだった。



「……おれに会えて嬉しいのか?はいはい、わかったわかった」


頬を何度もなめられる。コロも寂しかったのだろう、とても嬉しそうだ。


「おまえ、ひとりでどした?ミクとマコトは?」


訪ねると、コロは尻尾を振るのをやめ、ついてこいとばかりに地面に降りた。



もしかして――嫌な想像ばかりが巡る。


地震があった時、二人がここにいたなら大変じゃないか。


二人の無事を願いながら、コロの後をついて歩いた。




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