かくれんぼ、しよ?





振り返ると、そこには――すぐ傍に、ミヅキの姿があった。



「ミヅキ、いつの間に……」



「あの人は、おにいちゃんの大切な人?」


ミヅキは相変わらずおれの言葉に耳を傾けるつもりはあまりないらしい。


「あの人?」


「眼鏡をかけた人」


マコトのことか。一体どうしてそんなことを聞くのだろうか。


「ああ、そうだよ?」



「……ミヅキが、おにいちゃんに最初に見せたかったところにいるよ」


ミヅキがおれに、最初に――?


「それって、あの……」


おれが言い終わらないうちに、ミヅキは、すぅっと、煙のように姿を消してしまった。



……なんて一方的だ。しかし、ありがたい。


ミヅキの言っていた場所――それは、すぐにおれの頭に浮かんだ。


あの、おれがこの村に来てすぐにゾンビから身を隠した、倉庫のような、小屋のことだろう。



……それにしても、どうして、マコトはそんなところに。ミクは、一緒にいるのだろうか。



何にしろ、行ってみないことにはわからない。


「コロ、行くぞ」


声をかけると、コロは元気よく鳴いた。


……なんだか、信頼関係を築けた気がする。一人より、随分心強い。



瓦礫のせいで校内は迷路のよう。外に出るのに少し手間取ったが――マコトの身に何があったかわからない以上急いだ方がいいはずだ。


小屋の場所も、少し離れている。おれとコロは、共に走り出した。




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