かくれんぼ、しよ?
光のない瞳、だらしなく開いたままの口――見覚えのある、その造形。
この顔は間違いなく……吉越ミユキ。
一体、誰がこんなことを――。
いくら見ても血や肉に慣れるわけもなく、嘔吐感は何度も襲ってくる。
おれは、吉越さん――だったものから、目を逸らした。
「う……」
ふと、小さく、唸り声が鼓膜を震わせた。
室内を見回すと、奥の方、赤に紛れた――マコトの姿を見つけた。
「マコト!大丈夫か!?」
手足を縄で縛られ、横向きに寝かされているマコトは、力なく項垂れている。
駆け寄ると、マコトはゆっくりと顔を上げた。
「ゆ、ユウイチ……?ここは……」
「あ、待て、見ない方が――!」
おれの制止も虚しく、マコトの瞳は、現実を映してしまった。
「な――」
声も、出ないのだろう。マコトは目を見開き、口を小さく開いて固まっている。