かくれんぼ、しよ?
「なんて奴だ、まったく!」
やがて、カンノは捕らえられてしまった。
縄で後ろ手に縛られ、さらにはその手を木に括りつけられている。
何度も、その状態のまま殴られた。痛い。口の中に血の味がする。
その程度じゃ気が収まらないのだろう……怪我を負った男性たちが、恨めしそうに見つめている。
「頼むから、ミヅキは死なせないでくれ……」
虫の息で、カンノが言った。
「しつこい奴め!今、他の村人を呼びに行った。お前を処刑するためにな!明日は、ミヅキの番だ」
「……そんな……ミヅキは関係ないだろ……」
呟くが、顔を上げることもできない。鈍痛が、全身を襲う。
「すべて、おまえが悪いんだ、わかるだろ?……ほら、みんなが来たぞ。懺悔をするなら今のうちだ」
カンノが、歯を食いしばる――と、共に、感情がおれの意識に入り込んできた。
――ちくしょう、ちくしょう、ちくしょう。
それは、果てしない、後悔の念。
「みんな、聞いてくれ!」
じいさんが叫ぶ。
俯いたままの視界に、大勢の人の足が見える。
「近頃、行方不明者が出ていたが――すべて、こいつの仕業だった!こいつが殺したんだ!医者の皮を被った鬼だ!」
辺りが、ざわつく。怒号が飛んでくる。
「今ここに、霧島賢司の処刑を宣言する!」
耳を、疑った。
……キリシマ、だって?カンノじゃ、ないのか?