愛の家
家族の事情

私が梛の家に来たのは一歳ぐらいの時。

お父さんが病気になって、お父さんの看病のために私はお母さんに預けられたらしいけど……


実際は多分捨てられたんじゃないかと思う。
先生はそんなことないって言うけど、なんとなくそういうのって分かる。



私が預けられてすぐに、刹兄ちゃんが仲間入りした。

不慮の事故で両親は即死だったみたい。




その時は私と刹兄ちゃんにはなんの接点もなかった。

先生からすると何もないままお互いが成長していったようだ。




そして、私が四歳だった時に事件が起きた。


今からしたらとってもくだらない事だったけど、あの時の私たちにはとても重要だった。



そしてその事件は今の私たちの関係に大きな影響を及ぼしている…


< 6 / 22 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop