花嫁に読むラブレター
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マイア、元気にしてる?
って言っても、たった数日しか経ってないよね。この手紙を書いてる時点で言えば、マイアが発った当日に書いてるから正直まだ実感がないよ。
そちらでの暮らしは慣れた頃かな。
こっちは多分、相変わらずだと思う。
ただ、マイアがいなくなって気づいたことがあるよ。
一日も経っていないというのに、部屋の中がとても静かなんだ。マイアの存在感って、思っていた以上に大きいんだなって知って驚いた。
多分、僕だけじゃない。みんな感じてると思う。
マイアがいない空間に違和感があるのか、どことなく、みんな口数が少ないんだ。
それはそうと、知ってる?
マリーおばさんと、ブラウンおじさんは仕事を辞めたんだ。
それはそうだよね。
僕やみんなは、孤児じゃなくなったんだから、国が面倒みる義理もない。でね、もしかしたらとっくに知ってるかもしれないけれど、ユンさんのお父様が二人を雇ったんだって。
しかも、だよ?
ここでの生活費用も全部、アルヴィオン家が工面してくれるらしいんだ。
僕はなかなか会うこともできないから、今度マイアからお礼を言っておいて。みんなとても喜んでる。
長くなってしまったけれど、また手紙を出すよ。
それじゃあ。



  ステイル
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