花嫁に読むラブレター
ステイルからの手紙は、週に一度の頻度で届いた。
内容はいつも変わらない。マリーおばさんやブラウンおじさん、それに施設でともに過ごすみんなの様子から、マイアの身の回りを気遣う言葉たち。今日はこんな夕飯を食べた。昨日はシェリィがこんな失敗をした。自分の意見を滅多に出さないブラウンおじさんが、珍しくマリーおばさんに口答えした様子など、さまざまな生活が文章から見える。癖のない、とても丁寧な筆跡。ステイルは、そのときどんな様子で二人を眺めていたのだろう。きっと彼のことだから、口をはさむことはしなくても、ちゃっかり会話を取り込んでいたのだ。その証拠に、手紙に書かれている、マリーおばさんが驚いた様子が目の前に立ちはだかっているかのようにわかった。
そんな手紙を、結婚祝いのパーティーがあるという前日の夜も受け取った。
ステイルと離れて一か月が経った。
短いようで長かった。
長いようで短かった。