花嫁に読むラブレター
たくさん泣いて、枯れてしまったと思われた涙も、また流れる。
何が悲しくて泣いているのだろうと思う。ステイルの死を思って? もう、好きでもないのに? それとも、ユンの病をなおざりに思ってしまうほど、まだステイルに未練があるとでもいうのだろうか。一緒に暮らしてきた時間は決して短くない。家族がいなくなってしまったとなれば、悲しいものだ。しかし、こんなに毎日、いつもいつも考えてしまうのはなぜだろう。涙が止まらないのはどうしてだろう。
マイアは食事がのった食卓の上を見た。
まだ、食欲は出ない。けれど、いつまでも食べないままでは、今以上に心配をかけてしまう。
パンに手を伸ばし、丁寧とはいえないその仕草でちぎると口の中に放り込む。まだ噛み切れていないまま、スープを流し込んで飲み込む。こんなものは食事ではなく、ただの咀嚼だと思う。けれど、そうしなければ何も口にできないのだ
。
ようやく半分食べ終わった頃、マイアはひと口紅茶を含んで部屋を出た。