花嫁に読むラブレター
何をどうすれ後悔しないですむのか、わからなかった。
結婚に対して憧れが全くないわけでもない。物語に登場するヒロインのように、綺麗なドレスや煌びやかな宝石に身をつつみ、最高の口づけを交わし愛を確かめ合う。ちょっと気恥ずかしさに頬を染め、それでも喜びの笑みを、観客に振りまくのだ。いずれ子供を授かり、自分に似た子供を二人の手で抱く。
ユンとならば、きっと叶えられる。
確実に、ユンに惹かれている自分も自覚している。けれど、その気持ちがもし「結婚」があるからこその想いだとしたら。違う、と絶対に否定できる自信もなかった。こんな出会いではなく、結婚という申し込みもなくユンと出会っていたらどうだろう。それでも今みたいに迷っただろうか。街で見かけた毛編みのマフラー。おまけで貰えるクッキーが欲しくてお金を貯めてマフラーを買った。――それと違わないのではないか。
「ねえ」
「……なによ」