花嫁に読むラブレター
ステイルの声に、マイアは顔を上げる。ステイルの顔を見ると、やっぱりステイルがいい、なんて思う。想いを知られた今でも、やっぱり気持ちは知られたくなくて、ついぶっきらぼうに答える。
「……マイアの好きは、たぶん恋愛感情とは別のものだと思うよ」
「……なんでそう思うの」
「なんとなくだけどね。身近な異性で一番仲がいいから、好きなんだと勘違いしてる気がする。少し離れて暮らしてみたら、案外なんてことなかった、ってマイアなら言ってそう。――僕に依存しすぎなんと思うよ」
マイアはすぐに言葉を返すことができなかった。
いつもなら、がなり立てていたであろう。違うわ、そんなことない、と。けれど、マイアの冷静な部分が、ステイルの言葉を納得していた。そうかもしれない。ステイル以外の男性を知らないのも、ステイルに依存していたことも事実である。
とうとうマイアは俯いた。涙が落ちそうになるのを懸命にこらえる。寒さで頬がひきつるが、そんなこともうどうでもよくなっていた。