花嫁に読むラブレター
「あ、ううん。話したいことがあるんだけど、マイアさんの家族の方に聞かれると恥ずかしいから……。あの、よかったら街のお店でいい場所知ってるから、買い物ついでにそこに行かないかな?」
マイアは、お金が入っているポケットに、そっと手を触れた。
マリーおばさんから渡されている、生活のためのお金以外に、自分のお小遣いも持ち歩いている。先月は、確か何も買わなかったから、お金はある。大丈夫。
当たり前のようにお店に入ることができるユンは、やっぱり自分とは違う世界の人間なのだ。そう思うと、マイアの胸が少し痛んだ。
「そうね。わたしもミリア姉さんのお店くらいしか行ったことないから楽しみだわ」
言うと、ユンは笑顔でマイアの隣に並んで、街に向かって歩き出した。