だってキミが好きだった







……あぁ。



一ヶ月、ぶりか。





「……アンタ、ここで何やってんの」


「……は?」





おっと。まずい。



急に声かけてくるからつい変な声が。



あぁもうほら。



彼だって私の態度が気に食わなかったかしらないけど顔顰めてるし。






「ごめん。……千早……くんこそ、ここで何やってるの?」


「……別に」


「別に、って。意味も無いのに来たの?」


「……寝たいから」


「……保健室で寝ればいいのに」


「……」






うわ、無言の威圧。……こんなところも、同じだ。



彼は、話すのがめんどくさくなるといっつもこうやって無言になってた。



でも、それは一対一で話すときだけ。



……懐かしいなぁ。



こういうとき、いっつもフォローしてたっけ。





「……保健室よりこっちの方が近いしね。ここ、静かだから落ち着けるし」


「……」


「……そう思ったからきたんだと思ったけど、違った?」


「……合ってる」


「そっか。良かった」





良かった。合ってて。





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