だってキミが好きだった







付き合ってたのは一ヶ月前の話なのに。



まだ彼の気持ちがどことなく分かる。



……いけないなぁ、忘れないとなのに。



て、いうか。過去振り返ってどうするの。







「……アンタ、凄いな」


「……え?」


「俺の気持ち分かるなんて」







少し驚いたような顔をする彼。



……そう言われると、な。



どう答えていいのか、分からない。






「……そんなこと、ない。普通に考えたらそうでしょ」


「……そ」


「うん」






若干間があったけど、なんとか誤魔化せた。



ちょっと一安心。






「んで?」


「……はい?」


「アンタは」






……主語、お願いだからつけて。


あぁでも。一ヶ月前の彼もそうだったか。



そういうところまで同じなんて。


記憶なくなっても、言うことは同じなんだ。



でも、やっぱりなんとなく分かってしまう。彼の言いたいことが。





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