花蓮【完結】
屋上でまた、あたしと佐緒里はタバコをふかす。




「そーいやー麻美、昨日の哲さんとはどうだったの?」


「どうって、どうもしないけど」


「ええ?だって、二人きりになったでしょ?」


「なりました。けど、それだけ」


「ええーーー?まじで。いや、麻美、あれは彼氏にするべきだって」


「あはは、彼氏とかいらないから」


「んー勿体ない、信司と付き合ってなきゃ狙ったわ」


「あ、そーいやーメール来てたな」






あたしは携帯を取り出す。
また、メールが来ていた。




【今、休憩!麻美ちゃんは学校?
頑張ってねー!】





何を頑張るんだ。

軽く突っ込みを入れながらあたしは携帯を閉じた。




「返事は?」


「え?あーいいよ、別に」


「ダメダメダメー!!!今すぐ返すのー!」




佐緒里にしつこく言われてあたしは渋々返信をした。


メールなんて滅多にしないから、すっごく短文の絵文字もないメールになってしまったけど。
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