プレイボーイとのラブバトル?②短編
「...愛梨ちゃんどうしたの?
俺、別に誰も待ってないよ。」
え.....?
「あれー、もしかして愛梨ちゃんの
は・や・と・ち・り?」
─カアァ...
はず...。
「愛梨。行くよ。」
あからさまに健也くんを睨みつけて
あたしのマフラーを引っ張る
美鈴。
健也くんは口を開けたまま美鈴と
私を見比べて頷いている。
「...あなたの中途半端な気持ちのせいで
愛梨は迷惑しているんです。
もう愛梨につきまとうのやめて
もらえませんか?」
「ちょっ、美鈴!」
美鈴は鋭い目つきで健也くんを睨む
せいか健也くんは少しびびったような
姿を見せた。
「美鈴。別に私は迷惑とかしてないから。」
「だったら行くよ!」
美鈴が私の手を引っ張って歩き出す。
私はつい後ろを振り返ってしまった。
そこには寂しそうな目をした健也くんが
私をじっと見ていた。
「っっ──!美鈴、離して!」
「愛梨!?」
私は美鈴の手をふりほどいて
健也くんの元へかけだした。