アナタと墜ちる夜

シャツをくいっと引っ張り意地悪な笑み


「…ぁ…えっと…ちょっと着てみたくて…」


「で、感想は?」


「なんだか…」


「なんだか?」


「アナタに…抱きしめられてる…みたいだったの…」


恥ずかしがるワタシ

そんなワタシを彼は後ろからぎゅっと抱き締めて…


「ホンモノとどっちがいい?」


なんて囁くからピクンと跳ねるワタシの身体


そっと振り向いたワタシに彼は甘く優しく口づけた


大好きな香りに包まれて

絡まりあいながら夜に堕ちていく



…ホンモノがいいに決まってる


アナタもアナタの香りも…



――アナタと墜ちる夜――


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