二重人格神様
「あの、海鈴さん?部屋に行くんじゃあ…」
「うん、行かないよ」
い、行かないって…
「ど、どこに行くんですか?夜中ですよっ?」
「逢い引き。さっきまでグレンに取られていたんだから、僕も独り占めする権利があるだろう?」
「あ、逢い引き!?」
逢い引きって…
「何を言ってるんですかっ。逢い引きって…」
「気にするところはそこ?色気がないんだから。いいから、付き合って」
「あ、ちょっ」
うっ、もう…また、断れない。何もかも、海鈴さんの優しいようで少し強引な行動に抵抗出来ない
いや、したくない。だって、わたしも海鈴さんといたいから
だから、握られた手を…私も握りかえしてる
暖かいな…その熱に襲われながら、私は海鈴さんに引かれるまま歩き続けた
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