二重人格神様




「言わなかったと言うより、事実を言うのを躊躇っていた」


「……………」


「いのりがここに来てから数日はあの家の者に被害はなかった。敢えて言うのなら、いのりがいなくなったことに二人はまるで魂が抜けたようになったくらいだ」

「…あ」


おじさん、おばさん…考えると胸が痛く思わずギュウと服を握る


「時間が解決するだろうと、僕もアレスもフェイも見守っていたが…事態は今日…変わった」


「…今日?」


「あぁ、奴らがあの家を襲った」

「!?」


「彼らは「おばさんとおじさん!だ、大丈夫なんですか!?」」


「……」


「…海鈴、さん?」


なんで、黙るの?まさか…


「大丈夫だ、とは…言えない。怪我はしてないが、今はある場所で眠ってもらってる」


「…………」

「いのり、ここからが一番大切な話しだ」


そう言うと、海鈴さんは立ち上がり私の前に立つ。背後には美しく光る月が見え私は、息を飲んだ


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