二重人格神様



「いのりは彼らが、好きかい?」


好きかい?そんなの…

「好きに決まってます!」


だから、守りたくて私はここに来た


「そう言うと思ったよ。だったら、一時的に彼らをあの街から出し…いのりの事を忘れてもらう。もちろん、いのりの父親にもだ」



「え?……な…なにそれ」


忘れてもらう?おばさんとおじさんに?お父さんにも?

「……なにを言ってるんですか…?」

「うん。いきなりで、納得出来ないだろうし、そんなこと不可能だと考えるかもしれないけど、僕には出来る。僕が神様だから」


「…」

「辛いかもしれない、だけど…君の記憶を消しあの街の記憶も消し違う場所で住むのが今は最善。時間が経過したら…戻す。完全に戻る保証はないが…」


そんな…

「…あ」


「もう、これしかない。奴らはまた手を出す。君が僕の傍にいるかぎり」

「…なら!」


「だめ。いのりが傍を離れたら君も危ないし、さらに皆が危ない。彼らはね、手は抜かない」


「…………」


「決断を。いのり」


そんな、決断だなんて



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