不思議電波塔



 カウフェリン・フェネスには七大国と幾つかの小国がある。

 七大国と呼ばれているのは、ハロン、アレクメス、キトネシス、フォーヌ、リオピア、ルマータ、シセラ。

 最も広大で豊かな国と謳われるのがアレクメスである。魔導の力もあるが、国の気風もあるのか、腕の立つ剣士が多い。

 アレクメスの北に海を隔てて位置するのが鉱石の国ハロン。何処か神秘的なものを秘めている国であり、白魔法に秀でる者が多い。

 アレクメスの南方に位置する列島がキトネシス。姿形が妖精や精霊と見紛うような者が民の半数以上。緑の髪や透明な羽を持つ者、様々な動物の声を持つ者と、多様である。

 海を隔て、アレクメスの西に位置する大陸にあるのが、北からフォーヌ、リオピア、ルマータ。

 ルマータの南方に海を隔ててある国がシセラである。

 フォーヌは七大国の中では人が住みやすい条件としては最も厳しく、国内においても紛争が絶えないところである。

 フォーヌとリオピアとの国境付近では領土をめぐって争いが度々あり、フォーヌとリオピアの関係はあまりよくない。

 一方、リオピアは森林や湖の多い国で涼しい気候である。季節の移り変わりも美しい。きわめて魔導の力の高い国で、それで生計を立てている者も少なくない。

 リオピアの南方に位置するルマータには褐色の肌を持つ者が多く、リオピアとも友好関係にある。

 シセラは本大陸と諸島となっている島々を持つ熱帯の国である。それぞれの地に独特の文化を持つ民族が暮らしている。

 フォーヌは国土は肥沃ではないが、民の魔導の能力そのものはリオピアに次ぐものがあり、争いが起こると魔導の力同士の応戦になることが多い。

 リオピアからしかけるわけではないが、フォーヌから攻撃されるため、リオピアは防戦せざるを得ないのである。

 しかし、その応戦にも限界を感じるようになると、フォーヌはリオピアの一部の民が魔導の力を売って生活していることに目をつける。

 魔導力を液体や鉱石に封じ込めておく技術を持つ者がおり、それらは『薬』や『魔導石』とも呼ばれ、魔導力を持たない人間がそれを使うと一時的に魔法が行使できるようになるのだ。

 リオピアの薬や魔導石は威力が高いため、高額で取り引きされることが多かった。



< 122 / 227 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop