天使の瞳
「ちょ、タク何するんよ!!」
ここぞとばかりに大声を上げる。
「何ってキス」
「だから何ですんの?」
「したかったから」
「じゃなくて…じゃなくて…。何でそーなるの?」
「この前の続き。音羽がいいよって言ったら俺、してもええで」
真剣な口調と顔。
タクが何言ってんのか正直分からなかった。
「ちょっと待って、タク…。お母さん居る」
「音羽が声ださんかったら大丈夫」
「いやいや、そー言う問題じゃないから。ごめん、タクとは出来へん…」
「この前、誘ったくせに」
「この前のあれは仕方ない。タクとは無理。タク…他に居るねんから誘いなよ。ホイホイくるやろ」
「はいはい」
どーでもいいような呟きでタクは仰向けになって頭の下に腕を組んだ。
この時思った。
誰とでもホイホイって言ったのに、どうしてそーなってはほしくないって自分が居たんだろうかと不思議に思った。
タクは…
恋愛感情では見れないのに…