天使の瞳

つっ立っているあたしを行きかう人達があたしを見てた。

今度はちゃんと青になったのか、あたしたちの横をゾロゾロと避けて歩いて行く。


こんな所に止まって邪魔…って感じであたし達を避けてた。


「どーしたん、お前」

「……」

「なぁ、音羽!?」


もう、なにもかも嫌になってしまった。

今にも目から涙が落ちてきそうだった。


「なぁ…タク?」

「うん?」

「あたし、死ぬかも知れん…」

「はぁ!?訳分からん事言うなや」

「だって!!」


そう言って、未だに切ってある携帯電話を鞄の中から取り出してタクに握らせた。


「何なん?」

「メール、見てメール」


そう言ったあたしにタクは不思議そうに携帯を触る。


「は?つか、お前まだ電源入れてへんやん」


呆れた様子でタクはあたしの携帯の電源を入れた。



「3日前かその辺…宛先がないメールない?」


恐る恐るあたしはそう言ってタクを見た。


「3日前?ってか、宛先がないメールとかそんなんあるん?」

「あるから」


あたしだってそんなメール信じたくなかった。

でも、あったから…見たから…

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