天使の瞳
夜になるとなんだか胸がソワソワする。
皆が持ち出してきた花火をし、夜9時を過ぎると皆バラバラに帰って行った。
千穂と晃くんを送った後、あたしを送るタク。
いつも順番はそれ。
ピンポーンとタクがチャイムを押すと、お母さんが姿を現す。
「あ、おばちゃん…今日泊まるから」
お母さんが出て来て即効、そう言ったタクに目を見開く。
「ちょ、そんなん勝手に決めんとって」
「ええやん、別に」
「いい事ないわ!!」
「まぁまぁ、いいやん音羽。タクくん泊めてあげても」
「何でお母さんまでそんな事言うん?」
「だって、可哀相やし」
「は?可哀相?子供じゃあるまいし!!意味分からん」
頬を膨らませて中に入ったあたしは即効、風呂場に向かってシャワーを浴びた。
髪を乾かし終えた後、自分の部屋のようにくつろぐタクがあたしの部屋に居る。
「なぁ。音羽、これ誰?」
あたしのファッション雑誌を見ているタクは一人の女の人に指差す。
「あー…最近よく載ってるで。タク、そー言う子好きやな」
化粧棚に入れている化粧水と乳液を取り出してタクの隣に腰を下ろす。
「お前、よー知ってんな」
「まぁ、付き合い長いから。それにタク隣町の子に告られたんやろ?千穂が言ってた」
今日、千穂と二人っきりになった時に千穂が言ってたのをふと思い出した。