年下の不良くん

「ちょっ、ちょっと、翔…!!!
アン達は悪くないだから…!!
コイツが…!!」

元カノが、私の前から離れて清水くんの元に駆け寄った

「あぁ!?
嘘付いてんじゃねぇよ!!!
こないだ言ったよな、アン
次したら、容赦しねぇって!!!」

「…だけどっ…!!」

「うっせぇ!!!
誰だよ、主犯格!!!
女だから手加減しねぇからな!!!
出てこい!!!」

凄い剣幕で怒る、清水くん

ギャルは、一瞬どうしようかとコソコソしたが、一目散に逃げ出した

清水くんは、特にそれに対して言うわけもなくただ黙っていた

もしかして…主犯格がわかってるの…??

「マイとアンなんだろ」

私をぶったギャルと元カノを、清水くんはドスの利いた声で睨みつけた

「……だって…!!
アンの方が、こんな奴より翔の事何倍も好きなのに…!!!」

元カノが泣きながら訴える

「あぁ!?
だからって、んなことしていい訳ねぇだろ!!!」

「だって…!!!」

「まだ言い訳するつもりかよ!!!」

グッと元カノの胸ぐらを掴んだ清水くんに、私は急いで駆け寄った

< 48 / 408 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop