年下の不良くん

「清水くん…!!
私は大丈夫だから…!!
お願いやめてあげて!!
こんな事しても、私は嬉しくない!!」

彼の手を掴み、元カノから離すように強く引っ張る

「…ちっ」

渋々といったふうだが、なんとか離してくれた

「…同情とか、いらねぇよ!!
お前に、んな事されても嬉しくねぇ!!」

マイさんと言うギャルが、強くそう言い放つ

「違うよ、同情なんかしてない!!
…ただ、もうこれで最後にしてほしい
私のせいで、あなた達を“嫌な人”にしたくないの
……このことは無かったことにしよう
誰も悪くなんかない
好きって気持ちがそうさてしまっただけ」


悪くない、誰も


しかたない、そうなってしまうほど清水くんが好きなんだ

誰も咎められないし、咎めてはいけない

「綺麗事言ってんな!!
良い子ぶりやがって!!」

マイさんが、私を怒鳴り散らす

「てめっ!!」

一歩前に出た清水くんを私は止めた

今、清水くんが絡んだら余計拗れちゃうから
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