ましゅまろハート
「せめて俺と同じ

 サークル入ろうぜ。なぁ、タク」


ヤナにがっしり肩を掴まれる。


「ん、やっぱ、いいや。

 自由でいたいし」


「チェッ、つまんねー」


俺の肩からヤナの手が外される。


ヤナの表情からして

本当に俺に入ってもらいたかったらしい。


淀んだ空気を一蹴するように

俺が話題を切り替える。


「なぁ、ヤナ。

 お前、履修科目決めただろ?」


「そりゃな。

 だって今日、教科書販売だろ?」


俺が今向かっている場所。


入学式の日に寄った本屋、

正式には書籍部だ。


今日そこで授業で

使われる教科書が一斉販売される。


どれ程買うことになるか

検討もつかないまま、

俺たちは書籍部へと向かった。

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