ましゅまろハート
街中にある

コンビニくらいの建物。


大学の本屋にしたら

まあまあな規模だと思う。


そこには我先に購入しようと

沢山の学生で溢れかえっていた。


まるで正月の福袋を買うかの様な

異様な光景に、

書籍部のスタッフはあたふたしていた。


「すっげー人」


「だな」


俺たちはぽつりと呟くと、

その場に立ち尽くしていた。


こんな状態で

一体どうやって教科書を買うのか、

さっぱり分からない。


でも、買わないわけにもいかない。


俺たちは目で合図を送り合うと、

呼吸を整えてその戦場へと突撃した。


店内は真夏の様な暑さな上に

熱気で湿度が上昇しているのか、

べったりと不快な空気が漂っている。


それでも俺は

どうにかお目当ての

教科書売り場の前へと来た。



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