ましゅまろハート
辿り着くまでに息が上がる。


額にじんわりかいた汗を

手で拭いながら、

教科書オーダー票を

スタッフに渡そうと手を伸ばした。


「あのー、教科書お願いします」


これでもかと大きい声で叫ぶ。


すると向こうをむいて

作業していた女が、

「はい」

と言いながらゆっくりと振り向く。


「あ、あれ……この香り……」


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