ましゅまろハート
思わずぽつりと呟く。


俺が今感じた香り。


そう、

入学式のあの時に嗅いだ

甘くて爽やかな香り。


透明感のあって

思わず追いかけたくなるあの香り。


その香りの主である女スタッフは、

俺の方を向き

手を差し伸べながら

にっこりと微笑んだ。



< 27 / 164 >

この作品をシェア

pagetop