ましゅまろハート
「おい、タク。

 嬉しそうじゃねーか」


という声と同時に

右肩に強い衝撃が走る。


ヤナだ。


ったく、いつもヤナは

こうやってでしか

話しかけらんねーのか。


と思いながら

返事しようとヤナを見た時、

いつもとは違う光景を

目の当たりにした。


「てか、ヤナ。

 ……隣のコは、誰だ?」


そう。


ヤナの隣には

ショートカットの良く似合う、

例えていうなら

“バンビ”のような

華奢な女の子がいた。


しかもしっかりとヤナと

手を繋いでいるではないか。



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