奇跡事【完結】


「覚えてないのも無理ないか。サーティスに会ったのはいつだったか。
まだ言葉も話せないぐらい小さかったかな」

「そうね。サーティスを連れて来たのはそれと、マークに会った日の二回だから。
それからは全てあの人に頼んでたしね」

「そうだった」


父親の事は何も尋ねないソアレ。
全てわかっているんだろうか。

昨日、何が起こったかって事。


お茶を口に含んだ時、ガチャリと音を立て扉が開いた。
そこから顔を出したのは昨日船に乗っていた男。マークだ。


その顔を見た瞬間、昨日の事が鮮やかに思い出され、マークをキッと睨みつけた。
そんな俺を見るとマークは悲しそうに微笑んだ。


「おかえり、マーク」

「ああ」


ソアレに話しかけられ、マークは返事をすると俺達の方へやってきて目の前に座った。

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