こわれもの
ヒロトとは、友達になったばかりだ。
友達なのだから遊ぶのは当然かもしれないし、ケータイの番号やメールアドレスを教え合うのも自然かもしれない。
しかし、アスカは胸につかえる何かを感じ、ケータイを取り出すのをためらった。
“ヒロトさんは、私以外にも女友達とかいるのかな?
いてもおかしくないよね”
アスカにも、クラスに男友達や仲良く話す異性の数人はいる。
“でも、なんかヤダな……。
ヒロトさんに女友達がいるのは仕方ないとしても、ヒロトさんは、私だけじゃなく、他の女の人にもこうやって親しげに関わってるのかな?”
そうやって考える時間は、数えてみれば1分もなかったのだが、アスカにとっては非常に長く感じられた。