こわれもの

祖母·佐々木ノブ(ささき·のぶ)と向き合う形でテーブルに着くと、アスカはみそ汁に口を付ける。

「昨日はずいぶん遅かったんだね。

一人で帰ってきたの?」

「ううん、キョウのお父さんが送ってくれたよ」

「そうなの、今度キョウちゃんにお礼言わなきゃね」

アスカのウソを疑わないノブ。

「熱心に勉強するのはいいけども、これからはなるべく、8時前には帰りなさいね」

ノブは、24時まで起きてアスカの帰りを待っていたらしい。

「うん、わかった。

ごめんね、心配かけて」

昨夜カフェで買ったお土産が冷蔵庫に入っていることをノブに告げると、アスカは朝食もそこそこにイスから立ち上がった。

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