純粋に狂おしく愛してる ー君が私を監禁した理由(ワケ)ー
「ふ……っう……うぅ……」
嬉しくて本格的に泣き出す私を見た桐生さんとお父さんは、優しく微笑みながら、肩を寄せ合うようにして抱き寄せ、頭を撫でてくれた。
●●●
数日後。
私が仕事のために会社へ行こうとしたら、「送ってやる」と言ってきかない桐生……じゃなかった、一夜さんに、強引に車の中に乗せられた。
「里桜」
「はい?なんですか?きりゅ……い、一夜、さん」
「まだ、俺の名前を呼ぶことに慣れないのか?……まぁ、そんなたどたどしい里桜もかわいいが」
「え?!えっと、ご、ごめんなさ…」
「だから謝るな。……ゆっくりと慣れていければいい」
「はい……!」
一緒にいた時間は短いのに、途中……会っていないという5年分の溝があるのに、私達はこうまでも親しくなり、将来を誓い合う仲になった。
これは神様がもたらしてくれた奇跡か、はたまた想い想われ、信じることで実を結べた絆のおかげか。
かつて、犯罪を犯した者と、その犯罪の被害者が結ばれるという事例はあったのだろうか?私には分からない。
被害者が犯罪を犯した者に恋愛感情を抱くという事例は、今までに一体いくつあるのだろうか?……私には分からない、けれど、最終的には結ばれて、幸せな結末になってほしいなぁ、と思う。
嬉しくて本格的に泣き出す私を見た桐生さんとお父さんは、優しく微笑みながら、肩を寄せ合うようにして抱き寄せ、頭を撫でてくれた。
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数日後。
私が仕事のために会社へ行こうとしたら、「送ってやる」と言ってきかない桐生……じゃなかった、一夜さんに、強引に車の中に乗せられた。
「里桜」
「はい?なんですか?きりゅ……い、一夜、さん」
「まだ、俺の名前を呼ぶことに慣れないのか?……まぁ、そんなたどたどしい里桜もかわいいが」
「え?!えっと、ご、ごめんなさ…」
「だから謝るな。……ゆっくりと慣れていければいい」
「はい……!」
一緒にいた時間は短いのに、途中……会っていないという5年分の溝があるのに、私達はこうまでも親しくなり、将来を誓い合う仲になった。
これは神様がもたらしてくれた奇跡か、はたまた想い想われ、信じることで実を結べた絆のおかげか。
かつて、犯罪を犯した者と、その犯罪の被害者が結ばれるという事例はあったのだろうか?私には分からない。
被害者が犯罪を犯した者に恋愛感情を抱くという事例は、今までに一体いくつあるのだろうか?……私には分からない、けれど、最終的には結ばれて、幸せな結末になってほしいなぁ、と思う。