夏色スカイブルー!

「伝言って何?また、旅行とかだろ?」

「今日は違う!何かうちの親明日から一年海外に行かないといけないらしくっておばちゃんに一年間星賀の家でお世話になっても大丈夫?って聞いといてって言われたからっ」


「は?おばちゃんが言ったのか?俺の母親おばちゃんの頼み断らねぇからまた今回もオッケーしやがると思う」


「まぁー、一応おばちゃんに言っといてっ」

私は周りの声が騒がしくなってきたのでさっさっと星賀の近くから離れた。


星賀は私の幼馴染み。

家も隣でとにかく親同士が仲が良い。

で、私の密かに思っている人である。

色は白くて綺麗なさらさらの髪。見ているだけでドキッとする緑の目。


すらりとした手足。キュッとしまったウエストにとても長い足。


誰もが引き付けられるこの王子様は私の中ではいなくてはいけないものだっ。


学校ではあまり話さないが土日はよく遊びに行く。


星賀は意外にも彼女をつくらない。


なぜなのかは分からないが。


キーンコーンカーンコーン


チャイムがなって私は急いで教室に駆け出した。


私が急いで階段をのぼっていると後ろから声がした。


「愛樹?何急いでんだ?」

「あっ!太矢。早くしないと授業遅れちゃう!」

「は?お前はバカか?今日は土曜日だっ!授業はない」


「あっ!ありがとう」 私は恥ずかしくなって走って校門を出た。


さっきの人は星賀の親友で風宮 太矢。

これまたかっこよくてちょっとイジワル。

男子には普通だけど女子には毒舌だ。
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